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おっちゃんのように長らく不健康生活を続けてきた人が、急に心を改めて健康的な生活に変えようとすると、身体もビックリするようです。

その体の声を代弁すると、

「えっ?えっ!どうしちゃったの?」

という感じなのでしょう。

そして、その後は・・・

「嫌だ!嫌だ!変わりたくないよぉ~」

と、駄々っ子のように抵抗する段階に入ります。

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これが好転反応とか瞑眩(めんげん)と言われる状態です。

特に断食だとか、極少食などのショック療法的な健康法を実践すると、好転反応も強く現れやすいようです。

どのような好転反応が現れるかは、それまでの健康状態や体質なども関係しますから個人差が大きいようです。

人によっては、体がだるくてしょうがないということもありますし、どこかがひどく痛むこともあります。

嘔吐や胸やけも多いようです。

さらに断食の体験談を読んでると、中には断食開始後に数週間にわたって意識不明になったという実例もあるようです。

そのようなことを聞くと、駄々っ子になっているだけとは言え結構怖いですよね。

消失するために出てくる

病気の人や体調の悪い人が健康法に取り組むときに難しい判断を求められるのが、この好転反応(瞑眩)をどうとらえるかということです。

症状即療法」と言われるように、東洋医学などでは身体に現れる症状は出し切るほうが良いと考えます。

例えば、排水管に汚れが付着して詰まりやすくなっている場合、詰まりを解消するには一度汚れを落とし切ったほうがよいでしょう。

その際には汚い水が出口からドンドン出てくることになりますが、そうしなければ管の流れは良くなりません。

この排水管から出る汚れを身体に現れる症状とするなら、それらは問題を消失させるために出てくるわけです。

逆に症状が出てこないということは、問題が消失する見込みがないということになります。つまり、当面は健康になる見込みがないということなのです。

そう考えると、症状が出たということは本来は喜ぶべきことです。

体の悪いものが、まるで膿のように出るのは回復のサインなのです。

それでも、実際につらい症状が起きると大抵は心配になったり、怖くなったりします。

「病状が悪化してしまったのでは?」「この健康法は重大な欠陥があるのでは?」「本当に健康を取り戻せるのだろうか?」などと心が揺れ動くのは当然です。

これは長い期間にわたって影響を受けてきた西洋医学的な思考法のせいかもしれません。

現代の西洋医学では、基本的に症状自体を悪いものと考えて、薬などを使ってその症状を押さえようとします。

ですから、私たちは痛みや不快な症状が現れると、まずそれを取り除くことにフォーカスしてしまいます。

でも、先ほどの排水管の詰まりの例のように、汚れた水を出さないようすればするほど、詰まりはひどくなっていくわけです。

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それで現れた症状が心配になった時には、自分が根っこから健康になりたいのか、それとも一時的に症状を取り除きたいのか、ということをよく考えてみるとよいでしょう。

続けるか、やめるかの判断ポイント

もちろん全ての症状が好転反応というわけではありません。

そもそもその健康法自体に問題があったり、自分が進め方を間違えて解釈したために体調がおかしくなっているのかもしれません。

さらに好転反応だとしても、かなり重度の症状が出ていて、それ以上は体がもたないということもあります。

ですから、続けるかどうかはいろんな状況を客観視して、自己責任で決定しなければならず、そこが難しいところです。

やはり長期の断食や難病の治療などについては、専門家の指導を受けながら行うのが安心です。

膿を直視する覚悟

苦しい症状が現れたときに、それでもその健康法を信じて続けていくには、強い意志と覚悟が必要です。

症状が出るたびに一喜一憂して不安になっているなら、精神的にまいってしまい、続けていくほどにつらくなっていくことでしょう。

また、体調の悪化を見た家族や知人が、心配の気持ちからストップをかけようとすることも多いでしょう。そうすると、自分でも段々と不安になってきます。

その時に、それでも信じて実践していくためには、確かに強い心が必要です。

ところで、恐怖というのは直視すると消えていくと言われています。

お化けがいると思ってビクビク怖がってばかりいると、ますます恐怖が増大します。でも、目を見開いて直視すると、畑のカカシだったりして、「なぁ~んだ」となるかもしれません。

逃げると余計に怖くなるのであれば、むしろ思い切って直視すると決めるのはどうでしょうか。

「今は膿を出し切る時」と決めてしまうのです。

そして、どんな症状が出ても、それを直視して受け止めることを決意するのです。

その覚悟ができると、次々とつらい症状が現れても動じることなく、また自分の感情や判断を入れずに、淡々と受け止められる精神状態に達することができるかもしれません。

何だか悟りを開いたお坊さんのようですが・・・

このような体験を繰り返すうちに、自分の身体や自己治癒力というものに対して信頼感が生まれます。

そして、その信頼感はやがて信念となり、健康道を歩み続ける力となります。

先に待っているものに目を向ける

今の現象に動じないために、膿を出し切った後の素晴らしい状態をイメージすることも役立ちます。

今の不快な症状は、新しいものが生み出されようとしているプロセスです。

ですから「膿出し」は「生み出し」なのです。

人間の細胞というのは、絶えず入れ替わっています。

小腸や胃の内壁に関しては、2~5日程度で細胞が生まれ変わるようです。

また皮膚は28日、血液に関しては120日、骨でさえ2年ぐらいで全ての細胞が入れ替わるそうです。

ただ、体内に悪いところを残したままなら、細胞が新しく入れ替わったとしても、健康状態に良い変化はないことでしょう。

排水管の汚れの話に戻ると、管にどれほど水を流しても、付着した汚れが落ちない限りは流れはスムーズにはならないのです。

ですから、不快な症状という膿を全て出し切ることこそ、本当に意味で健康体として新しく生まれ変わることを可能にするのです。

そう考えると、一時的に苦しいとしても勇気と希望が湧いてきます。