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慢性膵炎で劇的な改善を経験した人々

慢性膵炎は完治しない病気と言われています。

しかし、初期の慢性膵炎であったり、その疑いのあるレベル(疑診)であれば、完治と思えるほど大きく症状が改善することも少なくないようです。

そのような方の中には、食事での制限もほとんど必要なくなり、発症前よりも体調が良くなったという人さえおられます。

もちろん、そのような劇的な回復は一朝一夕で得られるものではなく、数ヶ月単位や数年単位で徐々に軽快していくという場合が多いようです。

また、劇的な改善を経験した人々に共通するのは、薬物療法だけで満足するのではなく、積極的に生活療法に取り組んだという点です。

慢性膵炎の場合、その対症療法は代償期・移行期・非代償期など病気の進行度や病期によって治療が異なります。

しかし、生活療法については急性増悪が起きている場合を除けば、病状や発症原因に関わらず基本的には共通するものが多いようです。

ということは、患者さん本人が行なえることはある程度決まっており、それを愚直に行なうしかないという事になります。

そして、膵臓にやさしい生活習慣を実践し続けるなら、完治には至らないとしても少なくとも悪化を防ぐのに役立ちます。

とはいえ医師から受けられる生活面の指導は限られており、その多くが患者さん本人に任されているのが実情です。

そこで、慢性膵炎で完治に近い状態を目指すために役立つと思われる生活習慣について、以下の書籍を参考にしてまとめてみたいと思います。

参考書籍:図解決定版 すい臓の病気と最新治療&予防法現代版 食物養生法―先端医療で使われる薬効食品の効力とメカニズム

今の病状がどのようなものであってもあきらめずに、完治を目指すつもりで取り組んでいきましょう。

完治を目指すための5つのカギ

1 膵臓を休める

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まず最優先にすることは、ダメージを受けている膵臓をできる限り休ませることです。膵臓は炭水化物・脂肪・タンパク質を消化するために消化酵素を出しますが、その働きを軽減することで膵臓をリラックスさせることができます。

消化酵素剤の活用

消化酵素剤で消化を助けるなら膵臓の働きも軽減されます。病院で処方されるものとしては、豚の膵臓を原料としたリパクレオン(パンクレリパーゼ)などがあります。

負担になる飲食物を制限する

消化の悪いものや消化器官に刺激を与えるような食べ物は避けたり、量を減らすようにします。特に脂質に関しては1日30~40gにおさえる必要があります。必然的に揚げ物や肉類などは控えめにします。ただし、脂質の摂取が少なすぎても栄養面で支障がありますから、完全に避けてしまうのは間違いです。

脂質以外で制限したほうがよい飲食物として次のようなものがあります。ただし個人差も大きいようですから、ご自分の体調を観察しながら合うもの合わないものを判断して下さい。

・刺激の強い香辛料や食べ物(カレーライス、わさび、からしなど)
・カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶などの飲み物
・甘いスイーツ(特に洋菓子)
・アルコール
・炭酸飲料

分食する

一食の量を数回に分けるなら、消化の負担を減らせます。一回の食事を「腹六分目」以下の少な目におさえて一日4~5回に分けて食べるとよいでしょう。その際に食事と食事の間は3時間以上空けるようにしましょう。

食べ合わせ

食材の組み合わせによっても、消化への負担が大きく変わります。食べ合わせについては別記事「慢性膵炎の食事で食べ合わせが重要な理由」をご覧ください。

2 低栄養状態を防ぐ

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慢性膵炎では、食欲不振が起きやすい上に、消化吸収能力も低下しているので栄養が不足しがちです。また食事制限で脂質やタンパク質の摂取量も少なくなることも、低栄養状態につながる要因となります。

低栄養状態になると、体力が落ちるばかりか、精神面でも落ち込みやすくなり、心身のエネルギー全体が低下してしまいます。

ですから量が少ない分、食べ物の質がとても大事であり、良質で栄養価の高い食品を厳選することが元気を取り戻す一番のカギとなります。

栄養価の損なわれにくい自然食中心の生活が理想的ですが、その中でも消化吸収の良い食品を選びたいところです。

以下のような食品は、栄養価が高くて消化も良いのでおすすめです。

リブレフラワー

リブレフラワーは玄米を焙煎し微細粉末にしたものです。玄米一粒には、ビタミンA・C・Dを除くほぼ全ての栄養素がバランスよく豊富に含まれています。ですから、「完全栄養食」とも言われており、強力なエネルギー源になります。しかし、玄米食の問題点は消化吸収がとても悪いことです。これは慢性膵炎の方にとっては致命的です。

ところがリブレフラワーの場合は、玄米を15ミクロンの微細粉末にしたものですから、消化吸収率が驚くほど高くなります。玄米を100回噛んで飲み込んだ時の活性吸収率は30%程度と言われますが、リブレフラワーは噛まずに飲み込んでも消化吸収率は90%にもなります。

また玄米を焙煎することで栄養素はさらに活性化した状態になります。このようにリブレフラワーは消化吸収が圧倒的に優れている上に、玄米の栄養価がさらに高まりますから最強食材ともいえるのです。

あまり食事が喉を通らない時でも、栄養素がしっかりと取れて、膵臓への負担が少ないのがリブレフラワーです。

青汁

完全栄養食と言われる玄米でも、ビタミンA・C・Dは含まれていません。特に慢性膵炎の患者さんは脂肪の摂取量が少ないために、脂溶性ビタミンであるA・D・Eの血中濃度が低下することが明らかになっています。

これら不足しがちな栄養素のうちビタミンA・C・Eを補うには、消化吸収が良くて毎日続けやすい青汁が一番です。しかし、色が付いただけの栄養価の低い青汁も多く出回っていますから、質の良いものを選ぶようにしましょう。

ビタミンDを補う

ビタミンDに関しては、1日15~30分程度の日光浴を行なうことで十分に補えます。日光浴をすることは、メンタルヘルスにも役立ちますからぜひ生活習慣に取り入れましょう。

亜鉛・タウリンを補う

慢性膵炎になると亜鉛が欠乏しやすくなることが知られています。亜鉛は膵臓で膵酵素やインスリンの分泌を助ける重要な成分ですが、それが不足することでますます膵臓の機能低下につながります。

またタウリンには膵臓を保護し、インスリンの分泌低下を防ぐ働きがあります。

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3 消化吸収力を高める

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消化吸収力が高まるほど様々な栄養を吸収しやすくなり、体力も免疫力も高まっていくので病気の回復に役立ちます。特におすすめの生活習慣は以下の2つです。

ウォーキング

ウォーキングは基礎代謝を活発にして、栄養の消化吸収を高めるのに役立ちます。また腸の蠕動も活性化されますから、この点でも消化吸収が促進されます。他にも便通が改善されて便秘を防ぎますし、病気からくるストレスを軽減する上でも効果的です。ぜひ無理のない範囲で毎日歩きましょう。

食物酵素を取り入れる

人間の体内でつくられる酵素の大きな役割の一つは、食べ物を消化することです。しかし、体内酵素には限りがあり、また年齢とともに減少していきます。

そこで重要なのが、外部から取り入れる食物酵素です。食物酵素を摂取するなら体内でつくられる消化酵素がサポートされ、消化吸収力は高まります。

食物酵素を多く含む食品としては、生野菜や刺身など生の食べ物や納豆などの発酵食品があります。酵素は40度以上の熱で死滅するので、火を通した食べ物には含まれていません。それで毎回の食事のメニューには、できるだけ生食を含めるようにしましょう。また食事の際には、まず先に生の食品を食べるようにするなら、十分に食物酵素を働かせることができます。

4 腸内環境を整える

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腸内環境を整えることが健康の要(かなめ)と言われます。腸内環境とは、腸内に棲む細菌のバランスのことを言いますが、腸内細菌は食べ物の消化吸収に関しても大事な働きをしています。

特に乳酸菌などの善玉菌は、食べ物の栄養素や成分を低分子に分解することで、栄養が小腸から無駄なく吸収できるよう手助けしています。ですから、善玉菌が優位な腸内環境をつくることは消化吸収力を高めることにもつながるわけです。

それだけではありません。善玉菌は免疫細胞を刺激し、免疫力を高める上でも重要な働きをしています。免疫力を高めることは、病気の回復や合併症を防ぐためにも大切ですから、この点でも腸内環境を整えておく必要があるわけです。

慢性膵炎では、消化不良による便秘や下痢、ガスだまりが起きやすいために腸内環境も悪化しがちですから、十分な対策をしましょう。

腸内環境を整えるというと、まずヨーグルトを思い浮かべる方も多いですが、ヨーグルトは脂質が多いため慢性膵炎にはあまり向いていません。

それで同じ発酵食品である漬物、納豆、味噌など植物性の乳酸菌を多く含む食べ物を食べると良いでしょう。

5 ストレスを管理する

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膵臓はストレスの影響を受けやすい器官です。身体的・精神的なストレスが膵液の分泌を促進して、腹部の痛みなどの症状を悪化させることが多いようです。それで疲労やストレスを感じているときには、まず心身を休めて、ストレスをため込まないことが大切です。

以下のような生活習慣もストレスのコントロールに役立ちます。

日光浴・ウォーキング

日光浴やウォーキングには、脳の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促進させる効果があります。

セロトニンは精神を平穏に保つ働きがあります。慢性膵炎からうつ病を発症する人も多いですが、うつ病はセロトニンが不足している状態であり、そのため抗うつ剤はセロトニンの濃度を上げることを目的としています。

それで、セロトニンを十分に分泌させるように心がけるなら、ストレスにも強くなり、うつ病の予防や改善としても効果が期待できます。

リラックスタイムをつくる

ストレスがたまって興奮や緊張をしている時は、自律神経のうちの交感神経が優位になっている状態です。

バランスをとるには、もう一つの自律神経である副交感神経を働かせる必要があります。

副交感神経は、リラックスした状態で優位になりますから、毎日の生活の中で意識的にリラックスタイムをつくりましょう。

音楽鑑賞・楽器演奏・塗り絵・ガーデニングなど何か打ち込める趣味をもつとよいでしょう。

またティータイムをつくるのも良い方法です。コーヒー・紅茶・緑茶はカフェインが膵臓に良くないので、ノンカフェインのハーブティーがおすすめです。

良質の睡眠をつくる

ストレスが強いときには、脳も覚醒するのでなかなか眠れないものです。しかし、逆もしかりで、質の良い睡眠がとれればストレスも段々と軽減されていきます。

それで、少しでも多くの良質な睡眠が確保できるよう以下のような環境づくりを心がけてみましょう。
・起床後1時間以内に朝日を浴びる
・高反発のマットレスや枕に変える
・寝る2~3時間前は何も食べない
・入浴は寝る直前ではなく1時間ほど前に
・ぬるめのお湯で半身浴をする
・寝る前にリラックスできる音楽を聴く
・寝る前にアロマを炊く
・昼寝の時間は短めに
・睡眠サプリを活用する

病気に対する前向きな考え方を身につける

自分の病気や体調不良をどのように受け止めるかということでも、感じるストレスは大きく変わってきます。

不安や落胆の気持ちに捕らわれているときは、考え方もどんどんネガティブになっていくものです。そのような状態が続くとストレスがますます強化され、夜も眠れず病状の悪化につながります。

しかし、自分の意思で考え方を切り替えるというのはなかなか難しいものです。

それで、病気に対して自分では考えたこともなかったような前向きな観念を与えてくれる書籍や教材を探してみましょう。

感情は、考え方一つで驚くほど変化することがあります。感情が変わると行動も変わり、前向きな行動はよい結果を生み出すことにつながります。そうして良い循環をつくり出すことができれば、病苦に対処することはずっと楽になります。

 

希望を保ち続けるために

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辛い症状が長く続くと「完治など考えられない」と絶望的な気持ちになるかもしれません。

確かに、食事や生活習慣を変えてもなかなか症状が軽快しない時は、気分も落ち込みます。

体調が良くなったり悪くなったりの繰り返しで、気持ちも不安定になるかもしれません。

時折、調子に乗って羽目を外したり、失敗したりして自己嫌悪に陥るかもしれません。

それでも体に良いことを続けている限り、何もしない場合よりも病気の進行を防げているのは間違いないわけです。

少し後戻りすることはあっても、また気持ちを切り替えて体に良いことを続けていくなら、目には見えなくても少しずつ良い成果が積み重なっているはずです。

そのようにして希望を捨てずに生活療法を続けていくなら、気づいたときには劇的な改善の体験者の一人となっているかもしれません。

あるいは、もしかしたら数年後に効果的な治療法が開発されて、その治療により完治できる見込みもゼロでは無いのです。

誰にとっても将来の可能性は未知数なのですから、いま絶望する必要はありません。

このことは慢性膵炎がどの程度進行していても、等しく当てはまる真実です。

過去への後悔にとらわれているなら、意識を今日一日のやるべきことに集中できるよう少しずつ自分を鍛錬していきましょう。

「奇跡は必ず起きる」と唱えつつ、今日一日のやるべき課題に淡々と取り組んでいきましょう。

そうして過ごしていく日々の積み重ねが、やがて将来の素晴らしい可能性の扉を開くカギとなりますように。

 

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注:この記事の情報は執筆者が書籍等から得た知識をもとに個人的な見解として掲載しているものです。正式な医学的見解を述べたものではありませんので、それをご理解いただいた上で実践する際は自己責任で行なって下さい。この記事の内容を実践することで生じたいかなる損害も執筆者は責任を負えませんのでご了承ください。