ある日、口から白玉が出てしまいました・・・

と言っても、白玉だんごを食べたわけではないのです。

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その日、おっちゃんは家族でドライブを楽しんでいました。

実はその1週間ほど前から喉の奥に何となく違和感を感じていて、「少し風邪をひいたかな」ぐらいに考えていました。

しかし、その日は喉の奥で何かが引っかかったような感じが強かったので、何気なく車のルームミラーに向かってべェーッとアホな表情で口を開けてみたのです。

 

すると・・・ん!?

喉の奥に、かつて見たことのない球状の白い物体が付着しているではありませんか!

「ガンだ!」

 

ついに来るべきものが来たと直観したおっちゃんは、険しい顔で嫁と子を見つめ、事の重大さを訴えました。

和やかだった車内のムードが一転。嫁と子どもを近くのショッピングモールに残したまま、おっちゃんは青ざめた顔で病院へ車を走らせたのです。

口から出る白玉が臭玉

病院に着き、おそらく情けないほど元気をなくしフラフラになっていたおっちゃんは、医師の言われるまま死んだ魚のように口をあんぐりと開けて診察を受けました。

医師は喉の奥にペンライトをあてた途端、「あぁ、これね。」とつぶやいたかと思うと、看護師さんに「ピンセット持ってきて。」と指示を出すではありませんか。

「ピ、ピ、ピンセット?癌をピンセット?」

とんでもない病院に入ってしまったのではないかと後悔し始めたおっちゃんの気持ちを打ち消すかのように、医師はおっちゃんの口をグッとつかむと中にピンセットを入れてきました。

そして「ほら、これ。大きいね。」と言って取り出して見せてくれたその物体は、直径1cmほどの白い玉。

「これ臭いんだよね~」と言いながらおっちゃんの鼻にピンセットを近づけてくるので、おそるおそる臭いをかいでみると、

「くさっ!!」

この世のものとは思えない何とも言い表しようのない臭いがしました。

それでもあえて言い表すとすれば、体のいろんな部分から出る「クソ」を混ぜ合わせたような、あるいは魚の腐ったヤツに何かを足して微妙にフレーバーを変化させたような、とにかく臭いのです。

「そ、それ何ですか?」

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「んー、何か食べかすみたいのが溜まって固まるとこうなるんだよね。フフッ」

医師は最初からおっちゃんの深刻そうな表情がおかしかったのでしょう、終始ニヤニヤ笑っていました。

おっちゃんとしては、そんなことが全く気にならないくらい安堵感に満たされていました。

「ガンじゃなかった~」

 

しかし、問題はその後でした。

「お父さんは癌ではなく、臭いにおいの食べカスが溜まっていただけだったよ。」と、嫁と子どもに説明するときのおっちゃんの切ない表情を想像してみて下さい。

これ以来、自分の直観は蛭子能収よりあてにならないことを肝に銘じることにしました。

臭玉の正体は?

喉の奥から出る白い玉は、臭い玉・におい玉・くさ玉などと呼ばれますが、正式名称は膿栓(のうせん)と言います。

医者から言われたように「食べかす」も含まれますが、それに加えて「細菌や白血球の死骸」が固まってできるようです。

これは誰にでもできるものみたいで、人によっては知らずに飲み込んでいたり、咳をしたときに喉の奥から飛び出てくることもあるようです。ウィキペディアでは実物の写真が出ています。膿栓 – Wikipedia

口臭の原因になることもあるみたいで、虫歯や歯周病がないのに口臭が気になるという人は、膿栓が大きくなっていることも考えられます。

膿栓の除去方法

膿栓は喉の奥にあるので簡単には除去できません。

綿棒や指で除去する方法を紹介しているサイトもありますが、扁桃や喉の粘膜を傷つける恐れもあるのでやめておいたほうが無難でしょう。

トレーニング次第では舌で取れる場合もあり、実際おっちゃんもその後に何度か舌で取るのに成功しました。しかし、そのスキルを身につけたからといって何ら生産性はありません。もっと他のことに時間を使ったほうが良いでしょう。

膿栓を予防するには、時々お茶でウガイするのがいいようです。後はマメに歯磨きをして口腔内を清潔に保つということです。

 

結局、おっちゃんの喉から取れた臭玉は、病気でも未病の症状でも何でもありませんでした。

しかし、40歳を過ぎて初めて自分の膿栓と対面したことは、その後の膿み出しの日々を象徴する出来事となりました。

そして、いよいよおっちゃんの膿み出しの日々はヘビーな領域へと入っていくことになるのです。(つづく)