慢性膵炎の方の食事というのは、かなりの慎重さが求められますから、そこが大変なところです。

膵臓という臓器は、炭水化物・たんぱく質・脂質という三大栄養素の消化に深く関わっています。

慢性膵炎では、その膵臓がダメージを受けて働きが悪くなっているのですから、消化不良を起こしやすくなり、さらなる体調悪化につながります。

消化吸収に障害が生じるので、下痢や栄養不良による体重減少などが見られることがあります。

また食事内容に注意しなければ、ますます膵臓はダメージを受け、膵炎が進行していきます。さらに糖尿病などの合併症も起きやすくなります。

ですから、慢性膵炎になった時や、その疑いがある時の食事は、それ自体が治療であると考えて真剣に慎重に取り組む必要があります。

難しい慢性膵炎の食事制限

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慢性膵炎の食事で難しいのは、食べられるものが極端に少なくなるということです。

また、体調の悪化につながる食品については、個人差も大きく、ある人にとっては大丈夫なものも、別の人にとってはNGという場合がよくあります。

どの食べ物が、どこまで大丈夫なのか、その点を自分の身体で人体実験しなくてはならないところがありますから、その期間は精神的にもきついかもしれません。

さらに食べ過ぎも膵臓に負担をかけますから、食べ物の種類だけでなく、食べる量についても注意を払わなくてはなりません。

好きな物を自由に食べられない上に、食べる量も制限されるとなると、かなりのストレスとなります。

でも、試行錯誤を続けていくうちに徐々にこの病気との付き合い方、自分に適した食事の要領が分かっていく人が多いようです。

続けるに従い味覚も変わっていきますから、以前はあまり好きでなかったものも美味しく感じますし、何より体調が良くなっていく喜びがありますから、あまり悲観しないようにしましょう。

上手くいったり失敗したりと波はありますが、あきらめずに辛抱するなら段々と状況が楽になっていくはずです。

特に初期の慢性膵炎であれば、食事療法を続けていくことで症状もかなり軽減されるケースがあり、病状の進行もずっと遅らせることが可能のようです。

慢性膵炎の食事の一般的な注意点

慢性膵炎は、病状の進行度合いや主な症状が人によって異なります。ですから、食事もそれに応じた注意点があります。

急性増悪で強い炎症が起きているときは、急性膵炎と同じでしばらくの絶食が必要です。

それ以外の慢性膵炎の食事では、脂質の制限がかなり重要なポイントになります。

脂肪分は膵臓を刺激するホルモン(CCKなど)を分泌させ、結果的に膵液の分泌を促進します。

また脂肪分は、炭水化物などに比べて分解されるのに時間がかかります。その結果、胃や上部小腸に長くとどまって、膵臓を刺激し続ける性質があります。

さらに、吸収された脂質の中でも特に中性脂肪は、微細な血流を乱すことで膵炎を引き起こしやすくします。

このように聞くと脂質は膵臓に悪いところだらけで、全く摂らないほうがよさそうですが、不足すると今度は逆に体の機能に障害が起きます。

体内の脂肪分が足りないと、脂溶性のビタミン・ミネラルなども不足して体調を狂わせます。

それで、脂質の摂取量としては、一日30~40gの範囲が適当と言われています。

これよりも多すぎても少なすぎてもよろしくないわけで、メニューごとに脂質の量を計算するなどの細かい管理が必要になってきます。

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ネットでも食材ごとのカロリーや脂質を調べるサイトがありますから、それらを参考に一日の理想の献立を数種類作成しておくとよいかもしれません。

調べてみると意外に脂質の多く含まれる食材があったりしますから、ある程度は要注意のものを把握しておくなら失敗を減らせます。

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さらに前述の通り、食べ過ぎも膵液の分泌を促し、膵臓に大きな負担をかけます。

はじめはつらいかもしれませんが、慢性膵炎の方は腹八分目というより、腹六分目ぐらいの感覚で食べる方が良いようです。

鍋や大皿から自分で取って食べる食事スタイルだと、ついつい量が多くなります。あらかじめ自分の分だけ取り分けておいて、それ以上は食べないと決めておくとよいでしょう。

また1回の食事で食べる量を小分けにして、1日4~5回と回数を増やして食べるのも食べ過ぎの防止に役立ちます。

その他にも膵臓を刺激したり、負担を与える食べ物や嗜好品として以下の様なものがあります。これらは基本的に避けたり、量を減らしましょう。

  • 揚げ物や肉類など脂の多い食事
  • カレーライスなど香辛料を使った食べ物
  • カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶などのドリンク
  • 甘いスイーツ(特に洋菓子)
  • アルコール
  • 炭酸飲料
  • たばこ

 これら以外にも、人によって体調を悪くする食べ物があります。慣れまでは食べたものを毎回ノートなどに記録して、自分の体調と照らして分析してみるようにおすすめします。

正しい食べ合わせで膵臓を休める

慢性膵炎の食事で意外に気づきにくい落とし穴が食べ合わせです。

食材自体は大丈夫なものでも、その食べ合わせによって膵臓に負担をかけてしまうことがあります。

このことはすぐに体調に現れないので軽く考えてしまいがちですが、長期的な影響を考えると大事なポイントだと思います。

消化しにくい組み合わせの食べ物を分解することは、膵臓もそれだけ無理をして働かなくてはなりません。

毎食少しずつでも膵臓を疲れさせるなら回復も遅れますし、逆に炎症を起こしやすくして慢性膵炎の進行を進めることにつながるかもしれません。

それに食事制限をスタートすると、膵臓も敏感になっていきますから、変な食べ方によって体調を崩しやすくなります。

一方で、消化しやすい食べ合わせというものを心がけているなら、膵臓もリラックスして働けますから、ダメージの回復も早くなります。

膵臓をリラックスさせる食べ合わせの主な注意点は以下の5つです。

  1. フルーツは他の食材と一緒に食べない
  2. 複数のフルーツを一度に食べない
  3. 主食の炭水化物は種類の異なるものを同時に食べない
  4. (ご飯・パン・麺類・芋類を一緒に食べない)

  5. 食事の前後や食事中に水を飲まない
  6. (口を湿らす程度にする)

  7. 一緒に食べていけない食べ物を食べるときは5時間以上時間をあける

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